2016年3月27日 星期日
東日本大震災
■天皇陛下のお言葉(全文)
東日本大震災から 5年が たちました。
ここに 一同と 共に、
震災に よって 亡く なった人々と その 遺族に 対し、
深く 哀悼の 意を 表します。
5年前の 今日、
東日本を 襲った 巨大地震と それに 伴う 津波により、
2万人を 超す死者、
行方不明者が 生じました。
仙台平野を 黒い壁の ような 波が
非常な 速さで 押し 寄せて くる テレビの 映像は、
決して 忘れる ことが でき ない ものでした。
このような 津波に 対して
どのような 避難の 道が 確保できるのか
暗たんたる 気持ちに なった ことが
思い 起こされます。
また、
何人もの 漁業者が、
船を 守る ために
沖に 向け 出航して いく 雄々しい 姿も
深く 心に 残って います。
この ような 中で、
自衛隊、警察、消防、海上保安庁を
はじめと する 国や 地方自治体関係者、
さらには、
一般市民が、
厳しい 状況の 中で 自らの 危険や 労を いとわず
救助や 捜索活動に 携わった ことに
深い 感謝の 念を 抱いて います。
地震、
津波に続き、
原子力発電所の事故が発生し、
放射能汚染のため、
多くの人々が避難生活を余儀なくされました。
事態の改善のために努力が続けられていますが、
今なお、
自らの家に帰還できないでいる人々を思うと心が痛みます。
こうした苦難の中で、
政府や全国の地方自治体と一緒になって、
多数のボランティアが被災者のために支援活動を行いました。
また、
160を超える国・地域や多数の国際機関、
また在日米軍が多大な支援に当たってくれたことも
忘れることはできません。
あれから5年、
皆が協力して幾多の困難を乗り越え、
復興に向けて努力を続けてきました。
この結果、防災施設の整備、
安全な居住地域の造成、
産業の再建など進展が見られました。
しかし、
被災地で、
また避難先で、
今日もなお多くの人が苦難の生活を続けています。
特に、
年々高齢化していく被災者をはじめとし、
私どもの関心の届かぬ所で、
いまだ人知れず苦しんでいる人も
多くいるのではないかと
心に掛かります。
困難の中にいる人々一人ひとりが取り残されることなく、
一日も早く普通の生活を取り戻すことができるよう、
これからも国民が心を一つにして寄り添っていくことが
大切と思います。
日本は 美しい 自然に 恵まれて いますが、
その自然は 時に 非常に 危険な 一面を
見せることも あります。
このたびの 大震災の 大きな 犠牲の 下で
学んだ 教訓を いかし、
国民皆が 防災の心を 培うと ともに、
それを 次の世代に 引き継ぎ、
より 安全な 国土が 築かれて いくことを
衷心より 希望して います。
今なお 不自由な 生活の 中で、
たゆみない 努力を 続けて いる 人々に 思いを 寄せ、
被災地に 一日も 早く安らかな 日々の 戻ることを
一同と 共に 願い、
み霊への 追悼の 言葉と いた します。
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